<大地の学校>取材記事集

新聞などに掲載されたものの中から選びました


■父母と再会 たくましさに驚き 95年06月05日 十勝毎日新聞    86 KB
■大自然の懐 農に触れる 95年06月25日 北海道新聞     88 KB
■留学生 ソーセージ作りを体験 96年03月16日 十勝毎日新聞    55 KB
■都会っ子が農村生活体験へ 96年03月31日 十勝毎日新聞    60 KB
■自然と一体の生活が教材@ 96年05月30日 毎日新聞 東京    49 KB
■     〃     A     〃    〃   92 KB
■北海道で農村留学体験 @ 97年01月04日 奈良日日新聞    85 KB
■     〃     A     〃        〃      81 KB
■都会っ子7人が入校 97年04月07日 十勝毎日新聞    63 KB
■異国の児童と国際交流 97年11月24日 十勝毎日新聞    55 KB
■全国農業協同組合内報 わかほ8月号@ 98年08月 全国農業協同組合  131 KB
■    〃      わかほ8月号A    〃       〃     140 KB
■自然と一緒 十勝・大地の学校 98年09月26日 毎日新聞 名古屋   60 KB
■父母らも出演 北門小で学芸会  98年11月18日 十勝毎日新聞    63 KB
■大地の学校 5年目の春 99年02月18日 産経新聞 大阪   143 KB 
■都会っ子 大自然で新生活 99年05月04日 十勝毎日新聞    95 KB
■投書:北海道の牧場に体験留学 00年03月07日  読売新聞 東京    48 KB
■有朋高入学式 上士幌の多田君   00年04月23日 十勝毎日新聞   180 KB 
■体験学習の実態調査   00年09月  日本体育大学 体育社会学研究室   30 KB
■山村留学生も全道切符   02年01月06日  十勝毎日新聞   147 KB
■千葉から留学生 競技4ヶ月で2位   02年02月01日  十勝毎日新聞   179 KB
■北の人めぐり 農村生活で学ぶ、鍛える。 02年11月01日  北海道文化放送 HP版   77 KB
■  〃           〃     02年11月01日  北海道文化放送 映像版   7 MB
■山村留学の新たな展開 02年12月  北海道自治政策研修センター  605 KB
■自然の中で“生きる知恵” 03年12月03日  十勝毎日新聞    23 KB
■スケッチオブドリーム〜北の子供たち〜 04年05月08日  エフエム北海道   
■育てる −次世代への贈りもの− 05年02月12日  共同通信(全国41地方紙へ配信)  155 KB
■新たに5人が仲間に −上士幌の山村留学体験塾− 05年05月07日  十勝毎日新聞   149 KB
       


 

★以下は、ニフティーの各社新聞データーベースからダウンロードしたものです。

 


北海道で農村留学を募集する/森田真礼夫さん

95.03.06 毎日新聞東京本紙朝刊 5頁 [ひと]欄写図有 (全596字)

 
<もりた・まれお=大阪市出身。1986年、私塾「大地の学校」を旗揚げ。93年10月、大阪府堺市から上士幌町に移住。42歳>
北海道の畑作・酪農地帯、十勝平野の上士幌町で今春、都会の小学生を対象にした通年の農村留学を始める。主宰する私塾「大地の学校」が受け皿だ。

 大阪の高校を中退、フリーアルバイターなどをしていた一九七〇年代、「食の安全」が社会問題になった。北海道の農家や牛乳メーカーと契約し、安全な農産物の産直運動に取り組んだ。

 「大量生産、効率優先の都市の論理が食の危機、人間性の危機を招いている。対極にある農村に、都市に失われた価値があるのではないか」。そんな思いが、人間性回復の文化運動として「大地の学校」に結びついた。

 関西で募集した中学生以上の若者を連れ、北海道の農村に一、二週間滞在して農業を体験する短期留学。これまで約二百五十人が参加し、交流で知り合った農業者と結婚したり、北海道で農業を志す卒業生も現れた。「自分の発想は間違っていなかった」との強い確信を持った。

 通年留学の子供たちは地元の小学校に通い、宿舎では自前の小さな牧場で家畜の世話などをして過ごす。地域では魚釣り、山菜採りなど自然相手の遊びに事欠かない。

「自然に働きかけ、人と協力し合う生活の中に自分の役割があることを理解してもらえたら、素晴らしい経験になるはず」。留学の問い合わせは01564・2・3354へ。

<毎日新聞社/山田寿彦>
 
 

 
-作る喜びを自然に学ぶ 農村体験塾「大地の学校」−

−北海道・上士幌町
95.07.22 毎日新聞東京本紙夕刊 3頁 総合 写図有 (全1084字)
 
 「じゃんけんポイ」「あいこでショ」「ワーッ」。子供たちの歓声が一面青々と広がる牧草地に響く。

 都会を離れ農村生活を通して大自然に学ぼうと、北海道河東郡上士幌町にこの春、大阪と福岡から小学生六人が一年間の農村留学に挑戦している。

 「余ったおかずの取り合いは、いつもじゃんけん」と語る、農村体験私塾「大地の学校」を主宰する森田真礼夫さん(42)は、小学生を受け入れるため大阪から移住、約二ヘクタールの土地を借りて小さな牧場をつくった。

 子供たちは朝六時に起床、動物たちの世話や家の掃除をした後、一・五キロ離れた北門小学校に通学。下校後も動物の世話をしてから夕食、夜九時に消灯という毎日を送っている。

 留学生活は仲間同士が協力し合わなければいけないと分かってはいるが、「結構仕事が多くてたいへんだよ」と、チラリと本音をのぞかせる。しかし、休日には農作業や川遊び、虫捕りなど北海道ならではのメニューが盛りだくさん。土を触ったり、川ではしゃぐ姿に都会っ子の面影はない。留学生のひとり、山本真也君(10)も「都会に比べて不便なところが多いけど、とても楽しい」とニッコリ。

 森田さんは「都会の生活は消費中心の社会。生きていくための生産生活も大切なんだということを知ってほしい」と、子供たちの成長に期待している。

 農村の生活にまだ戸惑う子供たちだが、自然の中でたくましく育っている。

 

 ◇農産物の産直運動から出発

森田さんは1952年大阪市生まれ。自動車整備などの仕事をしていたころ、「食の安全」が社会問題になった。そこで22歳の時に安全な農産物の産地直送運動に取り組んだ。何度か訪れた上士幌町の酪農家との交流から、「自然や農村体験の学校をつくりたい」という思いが強くなり、86年に「大地の学校」を開校。地元農家の協力で89年から同町を拠点に中・高校生を中心に1、2週間の短期農業体験教室を実施。これまでに約250人が参加、農業に魅せられ農業関係の学校に進学したり、農業の男性と結婚した女性も数人いる。「自分の発想は間違っていなかった」との確信を持ち、夏の期間中は北海道で学校のために過ごし、残りはトラックの運転手をしながら生計を立てた。

 通年留学の小学生の受け入れにあたっては、1年間くらいの時間をかけたプログラムが必要と考え、北海道に移住して準備を進めた。この夏休みには小学生の短期体験入学を計画している。留学の問い合わせは01564・2・3354へ。

上士幌町は十勝平野の北端に位置し、人口6200人の小さな町。酪農と畑作、林業が産業の中心で、面積日本一を誇るナイタイ牧場がある。

<写真・文 毎日新聞社/鮫島弘樹>
 







森田真礼夫さん北海道で「大地の学校」主宰(インタビュー)

95.03.20 朝刊 朝日新聞大阪版 写図有 (全1555字)

 北の大地で、酪農の手伝いなどをしながら大自然と向き合う。そんな体験をたくさんの人たちに味わってもらおうと、大阪出身で北海道上士幌町に住む森田真礼夫さんは、九年前から北海道で「大地の学校」を続けている。去年までは夏休みに中学生以上を受け入れてきたが、この四月から小学生を対象とした一年間の農村留学を始める。

        *

 ◆初めて小学生を受け入れますね。

 「情操面の土台が形作られるのは、何といっても少年期ですから。しかし、これまでの短期の学校では一日の作業がたくさんあり、小学生にとっては楽しい体験にはならない。かといって、遊ばせておくだけでもだめ。小学生には時間をかけた別のプログラムが必要なんですが、これまでその受け入れ態勢がとれなかった。一昨年十月に住まいを大阪から北海道に移して準備を始め、やっと一年間の農村留学を受け入れる態勢ができたんです」

◆反響は。 

「関西を中心に八十件を超える問い合わせがありましたが、小学校三年生から六年生までの六人程度になりそうです。一人を除いてみんな大阪からです。親の思いは、子どもに自然体験をさせてあげたい、自立心を育てたいということのようです。子どもたち自身も積極的で、面接で来た時には雪景色や馬などを見てはしゃいでました」

◆どんな活動をするのですか。

 「子どもたちは上士幌町の宿舎で、私の家族や女性スタッフと共同生活をしながら、地元の小学校に通います。学校に行く前には牛や馬などの家畜の世話や牛乳搾りなどをし、休みの日には山菜採りや炭焼き、薫製づくり、釣り、スキーなどをします。この北の大地での生活を通じて、いろんな生き方があるんだということを心に刻んでもらいたい。その体験がこれからの人生のよりどころの一つになってくれたらうれしいです」

 ◆「大地の学校」を始めたきっかけは。

「一九七六年から、大阪で安全な食べ物を産地から消費者に直送する運動を始めました。食品公害が言われ出したころで、子どもたちの健康をいかに守っていくかが課題でした。それから、中学生の校内暴力などが社会問題になってきました。今度は体ではなく、子どもたちの精神を守り、育てていかねばならないと考えた結果でした。私自身、産地直送運動で北海道の十勝地方の酪農農家を何度か訪問しているうちに雄大な自然のとりこになってしまった。その『絶対的な広さ』に感動したんです。ここは人間の心を開かせてくれる場所だと確信しました」

 

 ◆これまでの参加者は。

 「中学生を中心に、社会人を含め約二百五十人。髪を金色に染めた少年や少女も、ここでは一生懸命仕事をする。その後はみんな自分の仕事を見つけて立派な社会人になっています。『はみ出した人間』と周囲が思っていても、実はそんなことはない。何かきっかけがあれば、きちんと自分の道を歩んでいくんです」

        *

 上士幌町の森田さん宅は、一面が真っ白な雪。「大地の学校」の宿舎を兼ねた家のまわりでは犬が走り回り、鶏が鳴く。裏の小屋では馬が干し草をはんでいた。その中で暮らす森田さん一家は明るく、笑い声が絶えない。「子どもが生まれたら自分も預けてみようかな」。そう思った。

高校生以上の実習体験は一年中受け付けている。夏場には中学生以上の短期留学と、来年一年間の農村留学を検討している小学生の体験入学も受け入れる。連絡先は01564・2・3354。

          *       *      *

 もりた・まれお 1952年、大阪市生まれ。自動車整備などの仕事を経て、堺市を拠点に産地直送運動を続けてきた。「大地の学校」を始めてからは、夏場は北海道で過ごし、あとは運送業で生計を立ててきた。妻の久美さんと、長女、次女の四人家族。<42歳>

<聞き手・朝日新聞社/貝瀬秋彦>