北海道NOW UHB北海道文化放送 2002年11月1日放送
森田 真礼夫さん
森田 真礼夫さん
農村体験私塾「大地の学校」主宰










全国の子どもたちを対象にした農村留学私塾「大地の学校」を主宰する上士幌町の森田真礼夫さん。生産の場である 農村生活には、自立心や協調性を育む力があると話します。

「大地の学校っていうのは、この北海道の こういう自然環境の中で生きている人達の生活の中に入って、いろんな体験をしていく。その体験の中から、それぞれの若者達の勉強になるもの、価値観のね。そういうものを得てもらう場として作ったんです。 ですから、ここで暮らすうえで必要なことは、みんなで分担してもらう。そこに、うちの学ぶものがあるということでしょうね、行動で学ぶという。」

現在 大地の学校には、森田家6人と本州からやってきた留学生8人が共同生活を営んでいます。畑仕事 動物の世話 家事、子どもたちは決められた役割をこなします。

「子どもたちには、朝早くから仕事が待っています。でも、皆さんが考える程、子どもは戸惑わないですよ。暮らしの中味といい、その生活時間といいね、子どもはすぐ馴染む。そして、生活をちゃんとさせれば、自分の好きな分野のことを伸ばそうとし出すんですよね。だから私は、その土台を作る時期にちゃんとした生活を送らせる。それだけを念頭において、やっているんですよ。」

森田さんが、農村留学を手がけるきっかけ。それは、十勝の大自然でした。

「若い頃、食べ物の安全性を考える活動をやっていまして 安全な食品の共同購入のため、十勝を訪れたんです。その時、上士幌町のナイタイ高原牧場から見た十勝の大自然。こんな広い所、世の中にあったのかっていう。大坂生まれの大坂育ちの私としたら、びっくりして、感動して。自分に感動を与えるこの環境というものは、人に対する力を持っている。ここなら出来る。この環境なら出来ると確信しまして。安全な食べ物から教育の活動へと移行したわけです。」
1986年、産直の運送業のかたわら、上士幌町に夏だけの大地の学校を開き、バスで関西から留学生を連れてきました。そして、1993年、大坂から家族ともども移住。1995年、念願の農村留学私塾「大地の学校」を専業とした活動に入りました。1年間の農村留学、短期教室、酪農実習体験が柱です。留学生は、山菜採りやキャンプ。乗馬、スキー、スケートなどのスポーツにも果敢にチャレンジ。十勝の自然を満喫しています。でも、森田さんは やっぱり生活が基本と話します。

「うちは、基本的にずっと変わらないですよ。その生活の場の提供ですから。常に、子どもの側にいなけりゃならんという、物理的じゃなくて精神的にね。 ずっと 子どもを見る、見ているっていう距離にいなけりゃならんですね。」

大地の学校で暮らす留学生は、我が家の一員と話す森田さん。四季折々、子どもたちの成長を見守ります。






プロフィール

農村体験私塾「大地の学校」主宰   森田 真礼夫さん
1952 大阪市天王寺区で生まれる。
1970年代 北海道の農家や牛乳メーカーと契約し、安全な農産物の産地直売運動を手がける。
校内暴力などが問題になり、子どもたちの情操面の土台づくりは 少年期が一番大事と 産直で訪れた上士幌町に大地の学校」を開校。
大地の学校  河東郡上士幌町字居辺964番地  
TEL.01564−2−3354  FAX.01564−2−3357