有用微生物とは人間や動物、作物や自然環境に対して無害で有益な働きを持つ微生物の事であります。
微生物が作り出す抗酸化物質が人間や動植物の細胞を活性化し、有害物を無害に変えていく働きをしていきます。
微生物の大半は日和見の性質を持っていて、勢力の強い方に右ならえをしていきます。
有用微生物は微生物の中で勢力の強い勝者なのです。
わかりやすい例が、私たちの身体の腸内の中では100種類くらいの微生物が住み着いています。
善玉菌のビフィズス菌が悪玉菌をやっつけて、残りの日和見の微生物達がビフィズス菌に右ならえをしています。
だから、たくさんビフィズス菌(ヨーグルトなど)を食べているとお腹の調子が良く保てるという事です。
これと同様に有用微生物に良い環境を与えて繁殖させてやると他の日和見の微生物達が
良い方向に右ならえをしてくるようになってきます。
この有用微生物の主だった物に、光合成細菌、乳酸菌、酵母菌、放線菌、糸状菌、他、などがあります。
@光合成細菌
土が太陽から受ける熱をエネルギー源に、抗酸化物質、アミノ酸、糖類、各種生理活性物質を合成し、植物の生育を促進させていきます。
A乳酸菌
強い洗浄力を持つ乳酸や酢酸を作り出す事で、有害菌の増殖を抑制する働きがあります。
有機物を発酵、分解させて有効な養分を作ります。
B酵母菌
発酵作用で糖をアルコールに変え、ビタミンや多様な生理活性物質を作り出し、植物や他の有用菌の活性化を増進させていきます。
C放線菌
アミノ酸などから有機酸や抗菌物質を作り出して、病原菌や有害なカビなどを抑制していきます。
D糸状菌
糖をアルコールや有機酸に変え、たんぱく質をアミノ酸に、繊維質など難分解性の炭水化物を発酵により分解し、糖化させる働きをします。 |
|
| 土壌における微生物の働き(十勝農試による試験内容参考) |
土には非常に多くの微生物が生息します。その量をあわせると10a当たり、大人5人分の体重にも達します。
この微生物がしっかり働いてくれれば土の性質は良い方に向かいます。
微生物は有機物を分解して窒素やリンを作っていきます。
アンモニアを吸収し易い硝酸に変えます。
土を良くする基本として有機物の施用が強調されますが、有機物は微生物のエサとして働き、微生物の活性化によって土が改善される側面が大きいのです。当然、微生物も呼吸をしなければならないので土の排水性を高めて酸素の取り込むことも微生物の活性化にとって重要です。このような条件を整えれば土の微生物は活性化されていきます。
有機物が畑を良くするのではなく、有機物をエサとして微生物の働きが活性化することによって土壌は良くなっていくのです。 |
|
| 微生物活性とは(十勝農試による試験内容参考) |
これまで、土壌の化学性、物理性の測定法については標準的な測定法と基準値が設定されいますが、微生物活性では標準的な方法が提示されていませんでした。
そこで十勝農試では各種微生物活性の測定法を検討し、そのなかで土壌酵素活性のαーグルゴシターゼ活性を測定することにより、土壌の微生物活性の高低を評価する方法を開発しました。
十勝の火山性土壌では、この値が550から750までが標準的な値です。これより低ければ排水不良による酸素欠乏や有機物不足によって微生物活性が低いことが想定されるので、それらを改善することが望まれます。 |
|
| αーグルゴシターゼ活性とは |
1、十勝地方におけるα-グルコシダ-ゼ活性の実態
α-グルコシダ-ゼ活性は他の測定項目と比較して畑土壌の微生物活性を評価する目的に適する。十勝地方の火山性畑土壌におけるα-グルコシダ-ゼ活性の平均値は580pmol/g・分(以下単位を省略)であり、50%の圃場が450〜700の範囲にあった。また、淡色黒ボク土と多湿黒ボク土で窒素地力や土壌有機物が減耗方向にある有機物の?-グルコシダ-ゼ活性は500前後であり、有機物レベルが維持された処理区では550以上であった。
2、土壌理化学性との関連
有機物の分解は気相率が10%以下で抑制された。分解の抑制が起こらない気相率15%以上のときのα-グルコシダ-ゼ活性は550前後であり、気相率が10%以下ではそれよりも大きく低下した。
農家圃場の実態では、熱水抽出性窒素が3mg・100g-1以上の土壌のα-グルコシダ-ゼ活性は450以上であった。トルオ-グリン酸、交換性マグネシウムがそれぞれ土壌診断基準値の下限である10mg/100g、25mg/100g以上の圃場のα-グルコシダ-ゼ活性はいずれも550以上であった。
3、α-グルコシダ-ゼ活性の測定条件
標準値を利用する場合の土壌の採取時期は、4月中、及び7月以降が望ましい。その際作付作物を問わないが、秋播小麦の起生期から収穫までは測定に適さない。土壌採取後直ちに分析することが好ましいが、それができない場合には、土壌を冷暗所に保存し、10日間以内に分析する。ただし、ふるい通しは分析の直前に行う。
4、α-グルコシダ-ゼ活性の標準値
他の試験結果も含めて、α-グルコシダ-ゼ活性の標準値を550〜750とした。これ以下では性が低く問題であり、それ以上では標準よりも高レベルの圃場と位置づけることができる。黒ボク土でα-グルコシダ-ゼ活性が低い要因の多くは、微生物基質としての有機物施用量の不足であり、それに有効態リン酸等の不足が付随することが多かった。多湿黒ボク土では排水不良が原因することが多い。 |
|
| 十勝農業試験場のHPで詳しい説明を見てみてください。 |
| http://www.agri.pref.hokkaido.jp/tokachi/seika/soil/dobikassei.htm |
|
| 当社農園における微生物活性値 |
十勝管内の畑土壌における活性の平均値は580となっています。
当社は平均の580を大きく上回り”1062”となっています。
詳しく知りたい方は参考資料を送ります。 |