ミセス レクラート農場 (FARM OF MRS LECLERT)



レクラート家
建ててから200年になると言う
日本からのお土産をあけて感激のレクラート夫人


パリ近郊の農家で、規模は200ヘクタール、小麦97ヘクタール、馬鈴薯20ヘクタール、ビート40ヘクタール、大麦7ヘクタール、実取りコーン9ヘクタール、豆類20ヘクタール休耕(緑肥)7ヘクタールを作付けしている。


レクラート家前の畑

パリから約50qのドァネ・コールゴ
ーソン地区。北海道と同じく畑はほ
とんど秋起こしをしている。土壌は
粘質土壌であるが、耕起された状
態からみて、易耕性にとみ、扱い
やすい土壌のようである。
 
25〜30p起こす

一圃上の広さに驚かされる


 数年前大豊作だった時の小麦 

 播種量  160〜200s(ha当)
 除草剤  3回
 収量    900〜950s(10a当)
 販売価格 0.8〜0.85F(s当)


ミセス レクラートさん手作りの
鶏料理を食べながら説明を聞く

左上から、息子さん親父さん通訳の
キクチさん

帰りに納屋の裏手を見ると鶏が十数羽
日向ごっこをしていた。


これからSIMAショウに行くので15分程度ならと言う親父さんと息子さんに1時間以上も質問責めにしてしまった。その一部を紹介します。

・各作物の収量はどの位ですか。(ha当たり)
小麦で9〜9.5t。
ビートで38〜45t(トン当たり260〜300フラン)糖分18%(基準16%)
馬鈴薯で35〜40t(kg当たり0.45フラン)年により価格差がかなりある。

・祖収入はどの位ですか。
1ha当たり10,000フランで経費を引くと手取り1,300フラン位、国から2,400〜3,800フランの補助金が出るので、何とか生活している。所得率は13%位。

・借地料はいくら位ですか。
ha当たり1,200フラン。

・地力維持の為堆肥等の施用はしていますか。
堆肥については、今は入れていない。しかし、麦桿の隙混みや緑肥、ビートかす、コンポスト等を施している。

・作物の除草対策はどうしていますか。
小麦で除草剤3回、馬鈴薯は状況に応じて何回でもやる、ビートについては3回でベタナール・ゴールテッシュ・トウナックを夕方の風の無い時に散布する。

・農機具の購入の際どのような方法で資金はどうしているか。
何社か当たってみて価格の交渉をする(コンバインで15〜20%引きで購入)。資金は農業銀行から借りる。

・平均の生活水準を得るには、どれだけ作付けすれば出きるか。
150ha以上あれば普通の生活水準が出きる。

賃耕料は、いくら位ですか。
ビートの収穫で1,500フラン。1区画50ha位で種まきから収穫まで請け負うと2,500フラン位です。

・常雇いが二人居ますが、給料はいくらですか。
8,000〜10,000Fでボーナスはない。

レクラート農場近くの河川


レクラート家に向かう時にはまだ決壊していなかったのですが、帰りになると見る見るうちに畑が水没していくのを目の当たりにして驚かされた。
フランスは河川改修があまりなされていないので増水するとなかなか引かないそうです。