えぞ鹿

角を持つ雄鹿 越冬地で雌鹿の群れ

体長120〜160cm、尾長12〜20cm、肩高85〜125cm、体重80〜160sである。 北海道全域、特に道東に集中して山間部の森林地帯から平地の造林地等に分布し、産地により大きさや毛色は著しい違いがある。 少なくとも夏毛には白い斑点があり、尻に大きな白斑がある。 その白斑の上縁は黒で縁どられている。 夏毛は灰褐色・黄褐色ないし赤褐色で冬毛は夏毛よりも長く、雄の首の毛はたてがみ状で顎下に一握りのひげがある。 角は雄だけにあり、普通4本の枝がある。 平地から高度2500mまでの森林に小さな群れですみ、早朝・夕刻に笹の葉・コケ・草などを食べる。 日中は風下の見当通しのきく場所で休憩している。 臭覚・聴覚は鋭く、危険を察知すると尻の白色の長毛を立てて仲間に警告する。 角は毎年4〜5月ごろ、基部の角座の部分から離れ落ちるがその後すぐに角座から新しい袋角が伸び始める。 袋角はビロード状の柔らかい毛がはえた皮ふでおおわれ、中には血管や神経が充満し、感覚が鋭敏で、内部 には石灰を沈着する。内部の化骨が完成すると、外面の皮ふは弾力性がなくなり枯れて脱落し9月ごろには普通の裸角となる。 このころになると、雄は太い声を発しながら雌を求め角を突き合わせて雄どうしの激しい戦いをおこなう。 勝利者は数頭ないし十数頭の雌を従え、ハレムをつくる。 雌は、二歳で妊娠可能な体になる。 妊娠期間は7〜8ヶ月くらいで、晩春〜初夏に茂みの中で出産する。 1産1子、希に2子である。 幼獣は生後約1年間母親とともに生活し、その後独立する。