今後の北海道・十勝における農村空間整備を進める上では、広く一般住民全体に対し、農村が生産の場としての役割だけではなく、多様な生態系を保全し、住民に潤いと安らぎを与える場としての、多面的機能・役割を持つことを理解してもらうための情報を提供する必要があると思われます。
 このため、生物の生息場所として適している小河川(明渠排水路)を「里川」として位置付け、一般の住民に対する情報の提供を目的としたシンポジュウムを開催したいと考えております。この趣旨にご賛同戴き、是非ともご後援下さいますようお願い申し上げます。


「里川」の定義
 人里近くにある川。その環境を破壊しない限り、誰もがその恵みを享受できる川

概 要
 北海道・十勝の農村地帯における多様な生態系を保全し、豊かな自然環境との共存の上に成り立つ持続的発展のために、生物の主要な生息場所(ビオトープ)である小河川(明渠排水路)に対する地域住民の理解を深めることを目的とする。

「里川」のシンボルとしての「ニホンザリガニ」
 里川のシンボル的キャラクターとして、2000年4月に環境庁により、絶滅危惧類に指定されたニホンザリガニを取り上げる。
 ニホンザリガニは東北三県と北海道にのみ分布し、特に道内の湧水のある小規模河川、湖沼をはじめとして生息しており、畑作地帯の暗渠排水管の中においても生息が確認されている。十勝においてはかつて田園地帯の各所で普遍的に生息していたが、90年代から生息地が減少し続けており、今後の適切な保全が必要となっている。
 また、ニホンザリガニはその親しみやすい姿などから子供たちの環境教育生物としても有意義である。

詳 目
@ 挨拶及び趣旨説明:里川づくりの意義について 平田建設(株)平田昌克
A 基調講演 「ニュージーランド在来種のザリガニ保全 〜特に農地開発関係について〜」
   講師:国立水圏研究所 パーキン・ステファニー博士
    原生林を牧草地にすることによるザリガニ個体群への影響
B 講演1 日本在来種の基礎生態と生息地の状況
   講師:道立中央水産試験場 川井唯史 研究員
    全般的な生態、減少傾向について解説
C 講演2 「日本在来種の保全技術開発」
   講師:農水省水産大学校研究生 中田和義
   
・会場内にはニホンザリガニ、ウチダザリガニ、アメリカザリガニの生体を展示する。
・ニホンザリガニは子供が触れられるようにする。
・子供向けの、ザリガニ・ペーパークラフトを製作・配布する。
  
開催日時・場所
 平成13年2月10日(土)午後 (13:00〜15:30)
 とかちプラザ 視聴覚室 (入場無料)

開催団体
 里川づくりシンポジュウム実行委員会

参加人数
 管内住民150人程度の予定

「里川づくりシンポジウム」実行委員会
e-mail:<crayfishe@ml-c4.infoseek.co.jp>