The impacts of habitat change from native forest to pastoral catchments on New Zealand freshwater crayfish populations: effects of a major flood.





Stephanie Parkyn
National Institute of Water and Atmospheric Research, PO Box 11-115, Hamilton, New Zealand

ニュージーランドにおける多くの水系は、天然林を伐採して牧草地にした影響したことで環境が変化している。土地利用の変化に伴う水系の環境変化でニュージーランド産ザリガニ類(以下ニュージーランドザリガニ)の個体群も影響を受けている。

1998年に発生した洪水は、ニュージーランドザリガニの生息地が牧草地に変化してことによる明らかな影響を見せつけた。天然林と牧草地における各3生息地のニュージーランドザリガニ個体群は大水の2年前から季節別にモニターされ、各生息地で採集された個体は個体識別できるように標識付けした後に放流された。大水後、牧草地を流れる小川に生息していたニュージーランドザリガニ個体群は、天然林の生息地の個体群と比較して著しい密度低下が見られ、洪水の前に標識されていない(上流から流下した)個体が出現した。天然林地帯を流れる小川における個体群では、小川の淵や川岸の溝が大水発生時においてニュージーランドザリガニの避難場所としての役割を果たした。河畔林の存在は川岸を安定させ、大きな環境変化からニュージーランドザリガニを守るのにとても重要である。ある牧草地の小川では、洪水後に個体群が回復するまでの丸2年間に渡ってモニターされた。そこでニュージーランドザリガニは大水後に密度が速やかに減少し、個体群の密度は洪水後しばらくは低密度(洪水前の16%)で止まった。
生息地に豊かな森林が無いことは、環境の大きな変化の後にニュージーランドザリガニ個体群が回復に時間を要したことと関係している。牧草地におけるニュージーランドザリガニ個体群の保全と増殖の推進は、洪水の影響評価に基づいて検討された。


ニホンザリガニの生息環境と生態
川井 唯史
北海道立中央水産試験場 研究職員

 北海道内ではニホンザリガニ、ウチダザリガニ、アメリカザリガニの3種類が分布している。これらのなかで在来種はニホンザリガニだけで、他の2種は北米から昭和初期に輸入された外来種である。ニホンザリガニは全長5〜6cm程の日本固有種であり、北海道、東北北部の湧水域などに限産する。
本種の一般的な生息環境は広葉樹林に囲まれた小川である。小川は水温が冷たく、清澄で、底質は砂礫質で、川岸には「Y」「T」字型を呈した巣穴が見られることが多い。
またニホンザリガニの主要な餌料は広葉樹の落ち葉である。本種の生息地数は近年、激減する傾向があり、保全の必要性が高まっている。
ニホンザリガニの成熟サイズは全長4cm程で、秋に交尾した雌は翌春に産卵し、その後に卵を腹部に抱き、卵が夏に孵化するのが通常の繁殖周期である。本種が成熟サイズに達するのは一般的に5〜6歳で、寿命は10〜11年と推定されている。以上の生態からニホンザリガニはウチダザリガニ(2〜3年で成熟)やアメリカザリガニ(1〜2年で成熟)に比べて繁殖するまでに時間がかかる種類であると結論できる。


ニホンザリガニの保全のための研究
中田 和義
農林水産省水産大学校研究科

 近年個体数が減少している希少なニホンザリガニを保全するためには,「生息地の保全」と「積極的増殖」が必要だと考えています。このうち「生息地の保全」については,生息域の環境を維持するように努めるとともに,捕獲を制限する条例制定など,地元のみなさんの積極的な運動に期待しています。

 私は「積極的増殖」に役立つように研究を続けています。河川改修などでニホンザリガニが絶滅した生息地を,ふたたび復活させたいと思っています。ところが,それを実行しようとする場合,どのように環境を整備すれば良いか,がわかっていません。また,環境が整備できたとしても,そこに持ち込むニホンザリガニをどこで調達すれば良いのかが問題になります。ニホンザリガニは成長がおそく,生み出す卵も少ないので,最初に大量に放流してやらねば,なかなか数がふえません。この放流に使うニホンザリガニをどこかで調達しなくてはなりません。

 そこで,ニホンザリガニにとって快適な環境を明らかにし,室内増殖をすることを考えて,いろいろな実験をしています。私が通っている農林水産省水産大学校では,飼育室を丸ごと北海道の気候にして,ニホンザリガニを飼育しています。

 これまでのところ,次のような研究を行いました。
(1) 巣穴
 ザリガニ類を飼育するときには,巣穴が必要と言われています。ふつう,天然のニホンザリガニも巣穴にはいっています。ニホンザリガニを飼育する場合にも巣穴があった方がいいのですが,その大きさが適切でないと,成長や生残がよくありません。そこで,塩ビパイプを切って,いろいろなサイズの巣穴を選ばせてみました。(論文として,現在印刷中)

(2) 高温耐性
ニホンザリガニは,北海道や東北地方など,寒いところにしか生息していません。夏の高い水温が分布を制限しているのでしょう。飼育を行うときや野外に新たな人工の生息地をつくる場合には,ニホンザリガニの生存が可能な水温を用意できることが最も重要であると考えています。そこで,高温耐性を明らかにするための実験を行いました。(日本甲殻類学会大会で口頭発表済み,論文執筆中)

(3) 成育に適した流速条件
 天然では巣穴の中に,しばしば湧水が見られます。前述の(1)の研究で明らかになりました巣穴を,飼育や生息地創出に応用する場合,巣穴のなかにどのくらいの水流があればよいのか,が問題になります。そこで,奥に栓をして「水が流れないようにした巣穴」と「穴の中の水流の速さをいろいろと変化させた巣穴」を用意し,ニホンザリガニに選択させてみました。(2001年4月の日本水産学会大会で口頭発表予定)

 水産大学校では,現在,外来種ウチダザリガニの高温耐性を明らかにするための実験を行っています。また,ニホンザリガニの成長を高めるための餌を開発する研究,ウチダザリガニ由来の疾病の可能性を検討するための実験,などの準備をしています。この他にも,地元からの要請に応えて,現地調査や試験研究を行うつもりですので,ご要望をおよせいただければ幸いです。

連絡先
〒759-6595 山口県下関市永田本町2-7-1 水産大学校生物生産学科
E-mail: nakata@c-marine.fish-u.ac.jp


スライドを50枚ほど掲示してのフランスのザリガニの事例説明
町野 陽一
京都出身、フランスのグルノーブル在住

 名前は、町野陽一です。京都出身、現在フランスのグルノーブルに住んでいます。         
専門というか、研究の方は、岩魚とザリガニ、ヨーロッパでのアメリカザリガニの分布です。

  これは、現在ヨーロッパで非常に問題になっている、賛成されている人もいるし、反対している人もいる。なぜかというと、天然ザリガニが滅ぼされてしまう。北海道では、ウチダザリガニですね.ヨーロッパの南部ではアメリカザリガニが1890年に入りました。
 北部ヨーロッパは、天然ザリガニ。ヨーロッパには、5種類の天然ザリガニがあります。
写真は全部お見せできませんけれども、これが一番良く食べられるというか、一番高級なザリガニで、200フランですから、1キロ4000円くらいのザリガニです。
 これもヨーロッパの普通のザリガニは、このように穴掘りますのでこのように、大きいやつは穴、小さいのはその下ということで、現在ブームというとおかしいんですが、一般の市民の方にも関心をもってもらおうと、ザリガニパンフレットがここ2〜3年出始めています。
 (パンフレットの写真を掲示)スペインの例です。これはイギリスから2年前出ましたね。これはドイツのですけれども。ドイツ・バーデンゲータンベルグの州の一番ザリガニに真剣な所で、これの2つですね。現在これがヨーロッパでも簡単でわかりやすい世界的な模範なパンフレットではないかと思います。
 これは、単なるウチダザリガニが一般の方、時には学校の先生も分類ができない見分けがつかないということで、最近ルクセンブルクから送ってもらいましたが地元では、天然ザリガニやといってましたが、これは実際にはウチダザリガニでした。
 天然ザリガニがなぜ減少しているか、一般的に公的にいわれていますが、結局密猟者が多い、釣者が多いと100年前から、実際にはどこの川でも行われている。簡単に言えば、川を壊している。だから減っても当たり前。池や、どんな釣の規則を厳しくしても減りつづける。これは明白なことですけれども、まだそれが続いている。これはオーストリアの例でこういう川ですね。ザリガニがいるような。
スーロベニアの例で青い物も稀にはいます。北海道にもいると思うのですがまだ写真は見ていませんが、どうでしょうか北海道に青いとか赤いとか変わったような色は、見つかっていませんかまだ?こういう変色系は。
 まだ、表向きにはヨーロッパの分布域がわかっているはずなんですけれども、細かく見ると未だ解っていなくて、ギリシャの分布がまだ発表していないのですが、分布していることが解りました。これはギリシャの川です。これもその例で藻の中にもいます。ちゃんと。 
 フランスのほうでアルザスローレンで川の中でザリガニを探していれば、第2次世界大戦のお土産が見つかったというか、これは手榴弾ですね。こういうことが実際にあります。    
 フランスではザリガニを食べる。日が上ったら1日中釣ると言うのが3日くらい続きます。無論これは地方だけでして、パリの方はそういう文化というか伝統はありません。これは僕らの友達で、手掴みでなくても置く網簡単な網ですけれども30cmぐらいの網に肉を真中においてザリガニがくれば上げるという簡単なものです。ちょっと難いかも知れませんけれども、川中にいましてこの赤いのが肉ですね。僕らは新鮮な肉を使いますが習慣的には腐った肉のほうが良いといわれています。夜の結果ですね。全長が9cmと決められていますがこれ以下は放す。とっていいのは、それ以上だけ。これも夜、料理する前に子供の玩具になるのは、どこの世界でも一緒かとは思いますけども、これが最後の写真ですが僕も始めて見た時はちょっと抵抗がありましたけれどもいったん食べてしまえば美味しいものですから。


●ニュージーランドのザリガニの大きさは?

ニュージーランドの在来の大きさは、北島の方にいるやつは、比較的小型ということで小さいときは5センチぐらい、大きくなっても10cmぐらいの大きさが標準。
もう一方のやつでは自分が今まで見た中では上腕ぐらい、だから30センチ近くですか。
観察記録にもあるようですが通常は20センチぐらいが一般的ということです。

●ザリガニの生息に適した水質は?

●水質について(不純物の混入は許されないか)?どの程度なら生息できるか?

●KOURAは植物食でしょうか、雑食でしょうか?また、水温の変化には強い種でしょうか?

自分の処では2種類のザリガニの種類について研究しているのですが、水の中に落ちてくる植物の葉っぱとかそういう植物性のものは食べますしカタツムリですが動物性の蛋白、その近く等の糞尿から流出してくるような動物性のものも食しているということです。
いずれにしても30℃ぐらいまでの実験であるが25℃ぐらいまでが生育限界ということで通常は20度を下まわるぐらい。1方の種類はもっと低い10度とか15度くらいが生育域じゃないかということです。

●ザリガニの標識(タブ)の付け方をもう少し詳しくお聞きしたいのですが?

ある種の体液かなんかといった色のつくインクのような物があるんですがそれを付けていると言う事ですがかなり200数十種類あるということなのでかなり細かい作業になるということなんですが、特に毒性のあるものではないのでザリガニがダメージを受けるということはない。


●洪水によって流下したザリガニは元の生息場所まで戻ることはできないのか?

●帯広市内の某河川では、近年ウチダザリガニが大量に棲息していますが、ニホンザリガニはその支流(伏流水が湧出しています)で確認されています。その場合、棲み分けのバランス、ウチダの進入の可能性、混住の可否など、今後の予測にヒントとなることがありましたら、掲示をお願いします。

ウチダザリガニは1930年に北海道の摩周湖に移植された外来種で、ニホンザリガニは日本在来種です。北海道東部において、ウチダザリガニの分布域は拡大するのに対してニホンザリガニの生息域は縮小する傾向にあり、生息地においても両者が混生している例は全く見られません。ウチダザリガニの存在は在来の生物に対して何らかの悪影響を及ぼすことが懸念されています。現在、外来種による在来種への影響の詳細な研究が進められています。
@ 供試個体数が極めて少ないこと
A 海外で実験を行うのに,日本から外国に輸送するだけでもニホンザリガニにとっては相当なストレスがあるはず,
B 実際に日本で研究されていない,
C 日本の天然で死亡した個体から菌がまだ見つかっていない,
北海道東部において、ウチダザリガニの分布域は拡大するのに対してニホンザリガニの生息域は縮小する傾向にあり、生息地においても両者が混生している例は全く見られません。ウチダザリガニの存在は在来の生物に対して何らかの悪影響を及ぼすことが懸念され、現在、その対策の研究が進められています。


●十勝の日本ザリガニの様子が知りたくて今日参加しました。小さな学校にいたときに子供たちから色々なその地域に住む生き物、植物、鳥等について自然に学んできたのですが、十勝清水の旭山に居た時に毎年春からザリガニ探しに行くのですが過去3年間に7月に入って夏休みが近づいた頃に学校の近くに今までいた所には、全く居なくなりました。さらに学校から1キロ下がった所に牧草地に流れる先ほど写真で紹介ありましたように小川ともいえない湿地帯の小川がありましたがそこにも沢山居りましたのにそこにも見かけられなくなりました。学校の近くに池を持って居るおばあちゃんの話ですといつもこの頃になるとなんか居ないんだよねと話していました。先ほど生態の話がありましたが、ある年間の中でも移動時期とかあるのでしょうか?

調査の状況と現状
百年記念館の既往や印刷物に詳しく扱っている
ここ数年間、過去、居られたという聞き取り情報の場所に再度行き本当にザリガニが残っているかという調査を行っているがかなり都心部は少なくなっているということが明文化されている。ザリガニは、小川に依存しているので湧き水を求めて移動するということもあるのでその視点で見てみるということも良い。




「里川づくりシンポジウム」実行委員会
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