今、なにをたべるべきか

果物と生野菜が決め手!
しかしそれは「日本の実情に合わない!」

 






私なら、どうする?「果物生野菜食」



さてフンザその他の長寿地帯を見て、私たちの感想はとりあえず野菜と果物を生で取る必要を感じたのですが(安全な果物野菜は実に少ない!これは最大のネックですが)いかに安全な野菜や果物でも、日本でこれをやるにはもう一つ大きな問題があるのです。
それは長寿地帯の環境と、日本のそれはかなりな違いがあるからです。

わが国には桜沢如一氏が広められた健康法で「食養」という大変優れたものがあり、これは「陰陽論」を元にしているのですが、この理論の精髄は「環境によって生かされている」ということに尽きます。
それによって「身土不二」という原理を打ち立てました。
私たちの身体や命は住む土地の産物による、という法則です。
全てが自然であるなら、本来どんな生き物だって確かにその通りのはずです。
少なくても私の住む北海道とそれらの長寿地帯を比較し検討すると、まるごと真似ることは危険ですらあると、結論せざるをえませんでした。

なぜなら、果物や野菜の水、つまり「コロイド水」は、体内への取り込みが水道水とは比較にならぬ浸透性を持っていて、体温調節のための発汗が多い長寿地帯と同一に論ずるべきではないと思うのです。
つまり冷涼で発汗の少ない土地で、大量に水分を摂る事自体が環境に適応できなくなる危険性があるのです。
事実それによって起きる最も大きな問題、「冷え」からの「不健康」は、現状でも山なしています。

妻の、病院で診断すら明確でなかった大病も、「冷え」が根本原因と思いつき、それに対する治療を施し、やっと以前の妻に戻すことができましたが、この「冷え」の問題は、現代人には決して小さな問題ではありません。
冷房をやめるとか、厚着や、また「陰陽」のバランスを図ることで多少の改善は可能だとしても、広く日本の現状を鑑みますと「生で果物、野菜を過食」することを『健康法』として、広める必要は無いと考えるのです。

むしろ、野菜を『温野菜で大量に食べる食文化』が、日本には古くからありますし、またお刺身は動物性ではありますが、加熱しないわけですから、コロイド水を含みます。
昔から日本人はこれらによって質のいいコロイド水を必要な量、確保できたといえるでしょう。

似た例として、アラスカのイヌイット(エスキモー)の人々は、土地柄、野菜や果物など植物性の食べ物を食べず、アザラシやトナカイの生肉で生命力を維持してきました。
動物性の生体水も、果物野菜と比較してなんら遜色ないはずです。

ところがアメリカの栄養学が浸透し、イヌイットの伝統的な食事内容ではビタミンやミネラルの不足が心配されるからと、果物生野菜を含むアメリカ式の食事に切り替えたところから、イヌイットの健康が大きく後退したといわれます。
「身土不二」の法則は重視すべきです。

では、長寿地帯の見聞から得た「生の果物野菜」の「いい部分」を無視してしまっていいのでしょうか。

明治の始めに来日したお抱え外人医学者、ドイツ人ベルツの記録によれば、玄米と野菜中心の食生活で、日本人がいかに勤勉で強健で活動的であるか、彼自身が深く驚嘆している記述が見られます。
日本の過去の実情から考えると、おそらく温野菜として加熱されても、すべてのコロイド水が破壊されるわけではなく、量を摂ることで満たされてきたと思えるのです。

私の少年時代でも、人々はまだまだ溌剌と目を輝かせていたことを思い返します。大量に食べた温野菜、それでも生命力の源になるコロイド水は充分確保されていたのだと思います。
サラダや果物を常時食べるようになったのは、昭和40年代以降のことです。
しかし、今、温野菜を大量に摂ればそれで事足りるかというと、我々の現状は、そんな生易しいものではないでしょう。また残留農薬等が問題になってしまうのです。

今の野菜や果物は畑や果樹園にあるうちから化学物質によるコロイド水の破壊があるからです。
そのうえ加工された食品では、製造段階で大量の添加物が加えられます。これらが全て食べる側からは見えないところでなされるという仕組みが、現代らしくもあるわけです。

戦後、あらゆる食べ物でコロイド水が破壊されてきたといっていいでしょう。
我々の体内のコロイド水も破壊され、それによって生命力自体が弱体化したのです。このままでは民族の存亡も危ういと、私は見るのです。

食生態学者の西丸震哉氏の『41歳寿命説』(情報センター出版)はそのような危機を訴えた名著です。
今、なんとしても全国民的に強力な「コロイド水」が必要といわざるをえません。
 
本来誰もが持っている「自然治癒能」というのは、「生命力」そのもののことでしょう。
病気を治す力は、生き物に備わっている潜在能力のはずです。
コロイド水は「生命力」の本質である「液晶」の製造に無くてはならないものです。
体内の水の問題は2重にも3重にも、健康と深く係わっているのです。
果物野菜の生食中心の食生活は、よほど注意深くやる必要があると思うのです。
決してマスメディアの情報を鵜呑みにして安易にやるべきことではないといわざるをえません。



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