オーナーの思い

今や伝説!開拓者列伝  裸の大将 農に宇宙を見出せり
夢がいっぱい牧場
片岡 文洋さん(Fumihiro Kataoka)

年齢:1947年生
出身地:京都府
施設メニュー: 

のんちゃんレポ
 “大樹町は今輝いています。町全体が素晴らしい地元の食材や自然を皆さんに伝えようとしています。”と語ってくれたのは、30年余り前、溢れるばかりの情熱を抱えて北海道に飛び込んできた片岡さん。北海道で肉牛牧場をやりたいという熱意だけで裸一貫からの出発。“志を原動力に体当たり”は相撲で培った精神でしょうか?地上の星よってフレーズがあったけれど、シリウスのごとく煌めく元気なオジサマに惑星NONが大接近!


私を突き動かした農業への夢
 
京都で生まれた私が将来の夢を農業に、それも肉牛牧場経営に決めたのは17歳の夏でしたですなあ。小さな頃から動物、植物が大好きな私に義姉が送ってくれた婦人雑誌の写真記事には、肉用牛「シャロレー(フランス原産の白い大型牛)」を飼育している牧場のことが紹介されておったんですわ。それまで牛を触ったことも無い私が京都の大学の農学部を出て大樹町に実習に入りましてね。お金も何もないところからやる気と情熱だけでがむしゃらに突き進んできたわけです。
 
35年前のあの頃、よう憶えとりますわ。ボロボロのジーパンだけ身に纏って北海道に渡って来たんですがね。学生時代は相撲をやっとりましたから、まあ体力には自信がありましたけれども右も左もわからん世界ですわねえ。裸で杭を担いで(裸が好きやったんですなあ)牧柵を廻らすところから始めたわけです。うっすい(強調モード!)煎餅布団一枚に夜空が見える穴だらけの屋根。そして結婚して2年後、離農跡地にやる気と情熱を担保に自分の牧場を始めたんです。現在は450頭ぐらいの肉牛を飼育していますよ。
 ここまでくるのに本当に色々な事がありましたなあ。住宅が火事で焼けてしまったりね。それでも周りの人の励ましや農業へのやる気が支えになり歩きつづけることができました。お金が無くても手を差し伸べてくれる暖かい人達、家族や沢山の人達に支えられて、こうしてここまで頑張ってこられたんです。


農業は絵空事じゃない
〜本物だからこそ生きる勇気が湧き癒される空間が創られる〜

 “農村セラピー”なんて言葉がありますが、農村には都会暮らしで疲れた心や身体を癒してくれる事物がたくさんあります。そういうことは地元にいる人は案外気づかないもんですが、まあ、名前なんてどうでもええんですわ。農業は「食」、つまり「命」の源を作る営み。無から有を創るわけです。ドロ臭くクソ臭いけれども、学問的にもあらゆる智慧を注ぎ込んでバランスを保ちながら進めないと成り立たない。科学も哲学も総動員ですわ。この大樹をふらりと訪れて、緑したたる山々、澄んだ川に囲まれ、おおらかにして緻密、繊細でありながらダイナミックな農業に触れてみると、それがいい刺激や想い出になってその後の生活の糧になるなんて話は、数え切れないほどですよ。これまでいろんな縁で700人を超える実習生を迎え入れて来ましたが(人との出会いにはただただ感謝してます!)中には登校拒否の子や自殺志願者もいました。特別私が何かをしなくとも、いつのまにか先を見る眼差しになって去っていくんです。


まだまだやりまっせぇ
 食肉の加工を始めたきっかけは牛肉の輸入自由化でした。大学の卒業時に恩師に言われた言葉がずっと頭にあって、付加価値を高めたいとは考えていましたからね。
 自家産食肉の販売を始めて、次にこの美味しい肉をこの自然の中で食べていってもらおうと建てたのがファームレストラン。レストランって言っても簡単なものだからね。夢は大きく、将来はもっと粋な建物にしたいと思っているんですよ。
 農村は、ちょっと昔までは皆で手を取り合って助け合っていたんですよ。時代が急速に進んでしまって今では人と人の関わりあいも減って、ゆとりが減ってきたと感じますね。そんな時代だからこそ、この大樹の広い場所で美味しいものを食べていってもらいたいと思うんですよ。
 ホラ吹き話もまじめに追いかけていくと化けるんですわ!!それも仲間で集まってわいわいやると楽しくてよろしい。去年(2004年)どこの浜でも厄介物で困っている「海のギャング」ヒトデを、最高の肥料に変えることに成功したんですよ。ヒトデの毒が牛糞と混ざると無害になる。しかもミネラルが豊富。不思議のおまけもついてくる。どういう物質循環というかシグナルが働いているのかまだ未解明ですがね
 町の宣伝もしときましょうか。ここの温泉はちょっと変わっている。晩成温泉ってあるでしょう。海が眺められる温泉。あそこはヨードの値が桁違いに高い。ということがつい最近判った。金鉱脈を発見したようなもんですよ。はてさて、これからどんな効用が解明されますかな。清流日本一にもなった歴舟川。秋に川に潜ると砲弾のような鮭がゴンゴンぶつかって来ますよ〜。漁師さんたちもノリよく活きよく遊漁船を始めたらウケているようです。大樹の花はコスモス。コスモスといえば宇宙。航空宇宙基地構想、これもおもしろいことができそうです。宇宙船で遊覧飛行してしまうとかね。


「夢がいっぱい牧場」〜農業から広がる夢〜
 牧場の名付け親は娘なんです。最近では、うちのハンバーグを食べた子が、また食べたいって言ってくれたり、遠く本州の方もうちの肉じゃなきゃといつも購入してくれたり。本当に「夢がいっぱい牧場」が皆に愛されているなぁと嬉しくなってしまいますよ。
 安心安全な美味しいものを作るのが農業だから、餌や健康管理に気を使って自慢の牛を育て、安心安全だけじゃない、美味しいものを食べてもらおうと頑張っています。食品加工は内儀さんの担当で、肉は温度などの品質管理を行いながらじっくり熟成させています。ビーフコロッケのパン粉は、同じく十勝の幕別町産の小麦粉で作ったパンを焼いた自家製を使い、ブイヨンも自家製を使用してます。保存料、添加物を使用しない安心安全手作りの美味しさを追求しています。本当に手間隙かけた一品ばかりです。うちの自慢の夢大樹牛、ぜひ一度ご賞味ください。


 
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