オーナーの思い

5つ星の温泉です
山田温泉
支配人/浅野 誠一さん(Asano Seiichi)

66才
施設メニュー:

のんちゃんレポ
 山田温泉は大雪山国立公園内に広がる原生林に囲まれた然別湖に注ぎ込むヤンベツ川沿いにある、知る人ぞ知る秘湯です。
 現在の建物は、昭和初期、山田角太という人によって建てられたものだそうでなかなかの風情。経営者は何度か替わりましたが、今は浅野さんが支配人としてこの湯を守っていらっしゃいます。2度も大病を患ったそうですが、「この湯を愛しこの土地を愛している」気持ちがそれを克服する力になったとか。この温泉は浅野支配人の熱意が支えているといっても言い過ぎではなさそう。
 冬期間は道路が閉鎖されることもあり来年春まで休館となりますが、春の訪れと共にご夫妻がまた温かい笑顔でお客さんをお迎えしてくれることでしょう。

山田温泉との出会い 〜第2の人生を懸けて
 私は樺太で生まれて、鹿追町で育ちました。JA職員を経て然別湖畔のホテルの初代総支配人となり、その後、帯広市内で土木工事の会社を経営し、バブル期には無我夢中になって海外のリゾート開発や道東のホテル開発などを手掛けていました。ある年、その会社が倒産し、私は疲れから脳梗塞で倒れました。その3年後、山田温泉の当時の経営者が引退することになり、このままではこの温泉が衰退するから建て直しに力を貸して欲しいと、この温泉を管理するホテルの総支配人から話を持ちかけられました。そして平成11年6月、閉鎖されかけた山田温泉を存続させるために再就職を決意し、支配人として赴任したのです。
 ところがそれもつかの間、その年の年末、また同じ病で倒れましてね。2度の大病を経て現在に至っているわけです。波乱の人生を送っていますが、今はここで働くことが自分の勇気になっているのです。


100%自然の湯
 ホテルの総支配人を務めていた頃から、この山田温泉の魅力は十分知っていました。原湯は熱すぎず冷たすぎず、自湯そのままです。ここには多いときで1日に150人も入浴に来るんですよ。これだけの自然湯のファンがいるのだから、温泉を閉ざすわけにはいきません。恵まれた湯質を大事にしなくてはならない、そんな思いをずっと持ち続けていましたから。


森の恵みが堪能できる宿です
脱衣所にはレトロでかわいい椅子がありました。
 この宿の周りは全て原生林の深い森です。一歩外に出て歩くだけで森林浴ができますよ。夜になるとシマフクロウの声も聞こえますよ。森の奥からボーボーッってね。もちろん鳴く日、鳴かない日とありますが、部屋に寝ていても聞こえてくる。贅沢な場所でしょう。
 この宿は、規模的には最大で60人近くの方を受け入れることができるのですが、今は家内と2人で切り盛りをしているので20人以内しか受け入れておりません。食事は家内がこだわりの山菜料理を提供しています。保存した山菜は出来る限り使わず、新鮮なものを出来る限り使うようにしています。蕗の料理、こごみやあざみなどの天ぷらなど旬の味を楽しんでいただけるように努めています。ですから、営業期間は4月から10月中旬までの雪解けから霜が降りる前までです。
 こんなふうにある面損得なしで自分の思うように好きにやることは、個人的な経営ではなかなかできませんよね。それがここで可能な背景には、このすばらしい原湯を守らなければならないという使命を抱いて見守ってくれる、ホテル福原があるからなんです。

 ここの電気はね、自家発電なんですよ。そんなへんぴな場所だからこそ、自分の好きなように過ごせます。都会から遠く離れた原生林の中で、森の恵みを体中で体験してみてはいかがでしょうか。天然の湧き水に山の幸、源泉100%の湯がお迎えします。来てくださる方に、この温泉の魅力を分かってもらえるよういつまでも価値を語り継いでいきたいと思っています。



 
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