オーナーの思い

 「十勝千年の森」の活動を通じて、地域を考え、
 地球環境を考え、新しい価値観を世に投げかけていくこと。
十勝千年の森 ランランファーム
林 克彦さん(Katsuhiko Hayashi)

28才
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のんちゃんレポ
 十勝千年の森の所有者は、十勝毎日新聞社さんです。勝毎さんは、十勝の人口約36万人の3人に2人が活用している十勝のスーパー新聞社。新聞社で紙として消費される木は年間に14ヘクタールの森林に相当するとのこと。その使用に見合う木を自然に環すために1990年に「自然の復元」に取り組む考えを固め、十勝千年の森の敷地内に植林をしているのです。

自然と人間の共生関係のありかたを追求する4つの柱
〜環境・農業・観光・教育

 
十勝千年の森は森づくりと農業に取り組んでいます。多様な動植物が生息する自然林の育成・保全と、在来樹種の植林による本来の十勝の森の復元。その豊かな森の自然環境から、多くのことを感じて学ぶ環境教育の場づくりと、農業についての理解を深めていただくため、一般の方を受け入れています。
 そして、農業を通じて新しい地域文化を創造することを目標に、健康を重視した付加価値の高い農畜産を開発。合わせて、周辺地域で生産された農畜産物を、エリア内のファームレストランで提供しています。
 大切なのは「十勝千年の森」の活動を通じて、地域を考え、地球環境を考え、新しい価値観を世に投げかけていくこと。この森を千年後の人類に私たちが残す大きな遺産として育て次世代につなげられることを願っています。



自然力!
 東京ドーム約四十三個分の広がりを持つ敷地内は、250ha。ヒグマ、エゾシカ、エゾリス、エゾモモンガ、キタキツネ。水辺には、ニホンザリガニやエゾサンショウウオ、エゾアカガエル。この2百80種を超える植物と、約70種の樹木様々な生き物を養っています。
 そして約4割がカラマツ林、2割半が自然林で占められています。本来外来樹種であるカラマツが多いのは、在来の広葉樹に比べて成長が早いため、戦後の高い木材の需要に応えるべく、信州のあたりから運ばれた苗木が離農地などに次々と植えられたのです。十勝の中でも気候が厳しく、離農者が相次いだこの地区には、そうした理由のもと、多くのカラマツ林が残されています。
 光合成をあまりしない針葉樹を広葉樹に戻していこうと敷地内の植林をしています。森の回復を助けるため、出来る限り手をかけて臨床の笹刈りをしています。光を取り戻した臨床では幼木がよく育ちます。そして、光にさえぎられ芽を出すことのなかった埋土種、もっと簡単にいうと土の中で光をまっていた種なんですが、こうした笹狩りによって芽をだし始めているのです。年々いろんな花が咲くようになり、森の力に圧倒されています。


山羊牧場で育った、ミルク
 牧場内では約150頭の山羊を飼育しています。十勝には36万頭を超える牛が暮らしているのに、なぜ山羊だったのか。と疑問を持たれる人もいるでしょう。日高山系の麓にあるこの地には風が強く防風林もない。牛を買うには厳しすぎる土地ですが山羊には適していたからです。
 山羊の暮らす畜舎では牛と同じようにミルカーで搾って、パイプラインで隣の工房に送っています。空気に触れさせることなく、新鮮なうちに低温殺菌し、チーズやヨーグルトに加工しているので、製品には山羊と独特の癖や臭みがないんです。チーズの製造にはフランスのヤギチーズ鑑定士であるモラン・ジャン・クロード氏の指導を受け、チーズ加工技術を習得しました。これからはこの経験を積み重ねレベルアップをし、より良いもの、より最高のものを作ることが目標です。
 レストランでは、ヤギの乳製品のほか、土づくりにこだわるランランファームの直営農園で採れた野菜をはじめ、清水町の畜産物、ニジマス、有機有精卵、シイタケなどを使った洋食を提供しています。
 地元食材をふんだんに使った料理を通じて、地産地消の大切さ、尊さを感じてもらいたいのです。


私たちのサービスは“伝える”こと
 これまでの北海道観光は見た目「自然」は一流、サービス「もてなし」四流、味「料理」は三流。そんな言い方をしていた人がいました。これは何を指していたのか。私なりに思うことは十勝の森の中にも、人々の暮らしの中にも北海道の開拓から、いえそれ以前からのいくつものヒストリーがあった。それはまぎれもないストーリーです。道産子が北海道にいる。なぜなのでしょう?クマやシカ、木。それぞれこの地域のストーリーが当たり前にあることを伝えることこそ重要なサービスなのです。もちろん笑顔も重要ですが、何よりも地域を「伝える」。これこそ真のサービスであると考えています。
 この森を訪れた方に自信を持ってこの森をこの地域を「自慢」させていただきます。



 
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