オーナーの思い

旅人との会話を楽しみながら、古き良きモノを残していきたい
BE Wild
森本 洋子さん(Youko Morimoto)

年齢:ひ・み・つ
出身地:北海道新得町
施設メニュー: 

のんちゃんレポ
 新得から狩勝峠に向かう国道38号線沿いにあるログハウスの喫茶店。ライダーやサイクリスト、バックパッカー達も応援するお店です。静かで落ち着いた店内にある北欧製の薪ストーブも素敵。オーナーの森本さんはとにかく明るくて楽しくてエネルギッシュ!旦那サンはパソコンスクールも主宰してしまう、その道の専門家。なんでも若い頃は自転車で日本一周をしたのだとか(凄〜い!)。話をしているだけで元気を分けてもらえそうな気がします。そしてここの名物は何と言っても手作りの五右衛門風呂!話に聞いたことしかなかった五右衛門風呂が目の前に・・・。ちょっとのぞいて見ると、なんだかとっても“ワイルド”。もちろん入浴出来ます。しかも、なんと無料!元気いっぱいの森本さんと広報部長のタマ(愛嬌たっぷりの猫)のお話、お聞かせしましょう。


夢の丸太小屋に暮らす
 
ドラマ「北の国から」の影響もあって、どうしてもログハウスに住みたくて、勤めていた旅行代理店を辞めてこの家を建てたの。ホントはこんな本格的な家じゃなくて小さな丸太小屋でもよかったんだけどね。ただ木の家に住みたかっただけだから・・・。お店をやる計画も、最初は自分の頭の中には全く無かったんだけど、おじさんに「どうせログハウスを建てるなら店をやったほうがいい。」と薦められて始めたの。
 ログハウスは建てているときが一番楽しかったわね。出来上がってしまうとかえって気が抜けてしまって・・・。ログは北米のダグラスファーという木なの。たまたまタイミングよく苫小牧に陸揚げされた材がたくさん余っていたのを安く買うことが出来たの。それを自分で皮をむいたり、知り合いにいろいろ手伝ってもらったり、ログビルダーの人と大工さんももちろん仲間になってくれました。何か全てのタイミングがピッタリ合ってできた感じかなぁ。


穴場です!五右衛門風呂
 五右衛門風呂は、子供の頃に入ったことがあって、その経験を今の子供達や五右衛門風呂に入ったことの無い人達に伝えたくて作ったの。それに、その時代時代で活躍した生活用具が無くなっていくのが残念という気持ちもあったから・・・。あそこにあるのが「足踏みオルガン」、それに「足踏みミシン」。懐かしいでしょ。ほとんど使える状態でおいてあるの。お風呂ももちろん本物。鋳物製よ。近くの農家のおじさんからもらって、周りの石積みやら小屋などは全部主人の手作り。ひまをみながら5年がかりで造って2000年に完成したの。
 お風呂に入りたい人は、薪割りに始まって、自分で火を焚くところからやってもらうのよ。全部セルフサービスにしているの。今はなかなかそういう経験できないでしょ。河原やキャンプ場でさえ焚き火することも出来なくなってきているし、大人も子供も焚き方がわからないのよね。だから逆に新鮮なのか、お風呂に入る前の薪割りや釜焚きだけでも喜んでくれているみたい。若い人も結構面白がって入りに来るわよ。当然、お湯が沸くまでは時間がかかるから、1時間半くらいかな、その間は火の番をしながらコーヒー飲んでくつろぐも良し、鳥と話をするもよし、ゆっくり過ごして欲しいわね。
 そう言えば、去年面白いお客さんが来たのよ。カップルだったけれど、ジャガイモを持って来て竃に入れて焼きイモ作っていたわね。結果はどうなったかは知らないけど(笑)。そういうユニークな人は大好きよ。五右衛門風呂は、風呂に入るだけでなく、それまでにもいろいろな体験が出来るから、興味のある人は是非試してみて。


透き通ったガラスをカット、これは悦楽よ
 ステンドグラスの体験もやっていますよ。ガラスを切るって経験はなかなかできないでしょ。だって普通はガラスを割ったりしたら怒られるんですからね。子供達にすれば、ガラスを思いっきり切っても、ここでは怒られないんだから、喜びながら真剣にやっていますよ。それに、特殊なカッターを使うから余計に楽しいのかも。
 以前、修学旅行で(正直、チョット見た目怖そうな)生徒さんと先生が来たとき、意外にも(・・・と言ったら失礼だけど、)その生徒さんはふざけることも飽きることもなく、一生懸命、とっても真剣に作品を作っていたわ。かえって先生の方が、危ないんじゃないかと心配したくらい。あとで先生が言っていたわよ。あんなに真剣な生徒の姿を見たのは初めてですってね。感動してたわ。そういうのを見ていると、こっちも嬉しくなってきちゃうわよね。
 でも、最近の子供は過保護というか、いかに危ない経験をしてきていないかって事がわかるわ。やっぱり子供には、小さいときからいろんな事を経験させておくべきよね。


昔カニ族、ミツバチ族、今は・・・?
 お客さんは、今は地元の常連さんが多いかなぁ。ウチの看板、すっかり周囲の木に隠れちゃって、お客さんたちもよく通り過ぎちゃうのよ。ホントに商売する気あるのかって笑われてるくらい。そういえば、ウチは電話帳にも載せていないしね(笑)。
 数年前だけどね、ライダーご用達の雑誌にこの店が載ったときはライダー客が急に増えてね、私もお客さんに言われて知ったの。ライダーやチャリダーは雑誌や口コミで情報仕入れるでしょう。その伝達の力に驚いたんだけど、最近はライダーもサイクリストも減ってきているわね。減っているといえば、ライダー達の荷物も少なくなっているわ。昔のように、宿泊は野宿ってスタイルも少ないんでしょうね。きれいなコテージも増えて来たし、ユースホテルとかもあるから。
 最近少し残念に思うのは、旅行する人たちを見ているとね、昔と比べて会話が少なくなってきたことね。昔は、気軽にお客さんの方から話しかけてきたり、お客さん同士で話したりして、この店も旅の情報交換の場になっていたんだけどね。最近は、こっちから話かけても、会話にのってこなくて一方通行になっちゃう人も、“あら・・・”てな感じでズッコケてしまったりね。ハハハ。人と人のつながりが希薄になってきているのかもね。ちょっと寂しいと思うのは古いのかしらねえ?


広報部長はニャん子氏!
 あぁ、あれね、ウチのダンナが日本一周したときの自転車。ランドナーっていうタイプ。今はマウンテンバイクばかりになって、すっかり姿を見かけなくなったけどね。
 窓の外にあるのは「馬橇」、夏ならそこのテラスでコーヒー飲んでいくお客さんもいるわよ。
 冬はあのストーブの前が特等席なの。薪ストーブの火に当たりながらのんびりするのが皆さんお気に入りみたい。それから今あっちへ行った猫がいるでしょ。あの猫もウチの人気者なのよ。あの猫に会いたくて来るお客さんもいるくらい。ウチの広報部長ってことになっているのよ。
 ウチのお勧めメニュー?そうね、やっぱり「幕の内弁当」ね。野菜不足になりがちな旅行者のことを考えているのよ。私たちも昔はずいぶんあちこちと旅行して歩いたから。
 少し前に雑誌に紹介されたことがあったのだけれど、そうしたら一時期、お客さんのほとんどがメニューも見ずに幕の内弁当だけを注文するようになってね。食べたらすぐに行っちゃうし、中には「持ち帰りに出来ますか」て人も現れたわ。若者ほどそういう傾向があって、正直こっちも「なんだかもの足りないな」なんて思うこともあるわね。旅行しているお客さんたちからいろんな事を聞いたり、こっちも知っている情報を教えたり、お客さん同士でもいろんな話をしたりしながら過ごしてもらえる場所でありたいって思うのよね。慌ててサーッと通り抜けていくのではなく、できるなら、せっかくここまで来たんだから、ゆっくりのんびりしていっていただきたいですね。みなさまのお越し、お待ちしています。



 
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